二所ノ関一門の元総帥、元横綱大鵬の納谷幸喜氏(69)が、貴乃花親方の行動を支持した。「貴乃花には、これまで『ちょっと待て』と言ってきた。大嶽(親方=娘婿)たちがそれほど言うなら、将来への勉強のために中に入ってやってみるのもいいのではと、今は思う」と話した。

 以前から貴乃花親方を「協会の功労者」であり、将来協会を背負う人間と認めている。相撲博物館館長時代には、北の湖理事長(当時)に「協会のことを覚えさせてはどうか」と進言、同親方が役員待遇(審判部副部長)になる後押しをしている。今回は直接貴乃花親方から接触はないというが、外から見守っている。

 納谷氏は一門離脱には反対だったが、大嶽親方はじめ貴乃花派6親方が「破門」という事態に陥ったことを受け、二所ノ関一門の姿勢にも疑問を呈した。「同じ年寄なのに、そんな権限があるのかと思う。私が育てた二子山(元十両大竜)も入っていた。私も一門の出身。私が(破門の)中に入っているのか、と言いたい」といい「もっと冷静にみつめなさい」と、くぎを刺した。