八百長問題を調査している特別調査委員会は12日、現時点で1人も「シロ認定」しないことを発表した。この日、都内のホテルで佐ノ山親方(元大関千代大海)、幕内高見盛らから事情を聴き、09年九州場所以降に関取を経験した78人(メールで名前が浮上した14人以外)への1回目の聞き取りを終了。78人から八百長に関与した事実は出てこなかったが「追加調査が不要であるとの報告は受けておりません」と発表。今後の調査次第では、再調査の可能性もあることを示した。

 また「事情聴取対象者自身の問題も、見聞きした問題もともに聴取対象事実としております」と発表するなど、過去の事例も聴取対象となっていることを明かした。調査委は明日14日の会合で理事会に中間報告を行い、今後の調査についても検討する。