<大相撲秋場所>◇初日◇11日◇東京・両国国技館

 序二段と三段目で、合わせて8つの取組が不戦勝となる珍事が起きた。うち3つの取組で不戦敗となった理由は遅刻だった。最初に遅刻した、序二段入江の師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)は「最寄り駅までのバスが30分ほど遅れたと聞いた。それに進行の早さが加わって間に合わなかった」と説明した。この日最後に不戦敗を喫した三段目樹龍は「いつも通りなら、取組の40分前に着く時間だったけど、予想よりもかなり進行が早かった」と悔やんだ。8つ取組が減ったことで進行が早まり、時間が固定されている十両土俵入りまでに約25分も時間が余り、観衆から「早くやれ」と、ヤジも飛んだ。