ロッテ対ヤクルト 8回裏ロッテ無死二塁、藤原は二ゴロに倒れる(撮影・滝沢徹郎)
ロッテ対ヤクルト 8回裏ロッテ無死二塁、藤原は二ゴロに倒れる(撮影・滝沢徹郎)

日刊スポーツ評論家の谷繁元信氏(48)が13日、ZOZOマリンでロッテのドラフト1位ルーキー藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)の動きをチェックした。パワーやスタミナを付けていけば、将来的にはプロ野球界を代表する存在になる素材だと判断した。

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ロッテのドラフト1位藤原のセンスは、出場した7回からの2度のプレーだけでも感じられた。

8回の打席は、二ゴロに終わる前の3球の見逃し方がいい。ヤクルトの左腕ハフの外角への際どい直球とカットボールが3球続いた。だが目だけでストライク・ボールを判断し、体で追い掛けずに、打撃フォームが崩れていなかった。自分の中で打つべきストライクのコースを把握できているのだろう。2-1から甘いカットボールが自分が狙っていたところに入り、捉えていて二ゴロになったが、内容は悪くなかった。

平凡な中飛を処理したように見える外野守備でも、センスの良さが出ていた。打球が上がって、ボールを見続けながら落下地点に入るのではなく、自分でこの位置に落ちると予想して、打球への目線を切って走っていた。当然、守備範囲は広くなるし、追い方1つを取ってもセンスが分かるプレーだった。

もちろん、まだ体の線は細い。プロのパワー、スピード、スタミナについていける体が出来上がれば、プロ野球を代表する外野手になれる。(日刊スポーツ評論家)

ロッテ対ヤクルト 8回裏ロッテ無死二塁、二ゴロに倒れ引き揚げる藤原(撮影・滝沢徹郎)
ロッテ対ヤクルト 8回裏ロッテ無死二塁、二ゴロに倒れ引き揚げる藤原(撮影・滝沢徹郎)