DeNAが1点リードを守り切れず逆転負けで5連敗。借金2で4位に転落した。 守護神山崎が、9回2死二塁から丸に内野安打を打たれ増田大が本塁生還。リクエストも判定は変わらず同点とされた。なお2死一塁で国吉にスイッチしたが、流れは止められず岡本に勝ち越しの2点本塁打を許した。

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ラミレス監督は9回に山崎を投入し、逃げ切りを図った。だが丸の内野安打で同点にされた時点で山崎を降板させた。あれは絶対にやってはいけない。守護神を投入したということは、ベンチには山崎以上の投手は残っていないということだからだ。

山崎は5年間、プライドを持って抑えの重責を果たしてきた。これでは精神的なダメージが心配だ。私の現役時代、当時の権藤監督がよく「佐々木を出したら、もうベンチにやることはない。打たれたらしょうがない」と言っていた。守護神はそういう存在だ。

この3連戦、初戦から相手に流れを渡してしまうような采配が多かった。17日は1点を追う5回に戸柱が出塁したが、後続の8番大和、9番井納に打たせて2死を奪われた。今日の試合でも1点リードの2回1死一塁で投手の平良を打たせて右飛。結局、追加点を奪えず、続く3回に亀井に逆転弾を許した。

平良は丁寧に投げていて安定感もあった。調子の良い投手だからこそ、もっと打線が1点ずつ積み重ねて援護していく姿勢が必要だ。巨人でも坂本や丸だってバントをする。バントの良しあしではなく、きちんとした野球をしなければ、流れは相手にいってしまうということなのだ。

ただ山崎に1つ言いたいのは、そういう悪い流れの中でも抑えなければならないのが守護神だということ。次の試合もまた気持ちを切り替えて、いきの良いボールを投げてほしい。(日刊スポーツ評論家)