-阪神にとって今季2試合目の1点差負けになった。大勝したカード初戦とは一転して接戦に敗れた。

中西 特に巨人戦ではこのような競り合いをどう戦うかにかかっているということだろう。「いかに1点を奪うか」「いかに1点を防ぐか」。3回の好機にクリーンアップで1点でもとっていれば、今までの戦いをみてもどんどん打線がつながっていったはずだ。

-3回無死から先頭の糸原が三塁打も、マルテ、大山がともに三ゴロ、サンズは空振り三振に倒れた。

中西 マルテ、大山の打球が三塁以外に転がっていれば1点が入ったのだろうが、あそこで一押しできなかったことで畠を調子に乗せて、結局は6回まで投げさせてしまった。

-逆に味方のリードを守れなかったのは青柳だ。2回と4回に岡本和に本塁打を許した。

中西 青柳は不調だとは思わなかった。本塁打は打たれた青柳より、岡本和のレベルが上だった。相変わらずゴロゾーンに集めていたが、あの低めの球をすくわれては仕方がない。でも岡本和を目覚めさせてしまったのはちょっといやな感じがする。

-同点の6回1死一、三塁。7番大城の投ゴロを青柳が本塁でアウトにする。一、二塁になって、続く吉川に左前に運ばれて均衡が破れた。

中西 大城を迎えた場面の内野陣は前進守備で1点を防ぎにいくべきと思ったが、結果的に青柳が踏ん張った。吉川にはしぶとい打撃をされて勝ち越されたが投球内容は悪くなかった。カード3戦目は先発する秋山がどのように得意のツーシームを配しながら岡本を抑えるかがポイントになる。【取材・構成=寺尾博和編集委員】