ロッテがオリックスに勝てば優勝マジック点灯という直接対決だったが、好試合とは言えず、両軍ともにミスが散見された。

5回にオリックスが6得点を奪い、大勢が決したイニング。ロッテの先発美馬は先頭の宗に対し、初球の直球が真ん中に入り、右前打で出塁を許した。1点を奪われ、救援した東妻は2死一、三塁でローボールヒッターのモヤに直球を内寄りの低めに投げ、逆転3ランを浴びた。制球ミスもそうだが、外国人打者に1ボールから安易な直球はリスクが高く、変化球を挟むべきだ。さらに安達の三ゴロで3アウトとなるところを藤岡が失策し、福田の不要な2点適時二塁打へと傷口を広げた。

ロッテはそつのない野球が売りで、全員で勝利に向かっているのが首位快走の要因となっていた。そのスタイルが崩れれば必然と苦しくなる。16日のソフトバンク戦を評論した時に「マーティンの離脱が長引けば、しわ寄せは隠せないだろうが、短期間ならカバーできるだけの力がついた」と評したが、その後の故障で危惧していた状況となった。ますますミスのない野球が求められる。

大勝したオリックスもミスが少なかったわけではない。2回に打率1割3厘の加藤に食らったプロ1号には「打たれないだろう」という油断があった。伏見は4回無死一、二塁でバントを失敗し、併殺で好機をつぶした。ロッテとは対照的に選手1人1人の能力の高さがチーム力となっているが、シーズン終盤は相手の主軸も集中力が高く、ミスを逃してはくれない。この試合はミスの数で軍配が上がったが、まだ改善の余地はある。

残り約20試合となり、記録に残るミスも、残らないミスも、もちろん出る。だが極力減らすことが当たり前の鉄則だが、優勝を最後につかむ上で何よりも重要となる。(日刊スポーツ評論家)

ロッテ対オリックス 6回表オリックス無死、右越えソロ本塁打を放つ吉田正(撮影・垰建太)
ロッテ対オリックス 6回表オリックス無死、右越えソロ本塁打を放つ吉田正(撮影・垰建太)
ロッテ対オリックス 6回裏ロッテ2死一、二塁、T-岡田の適時二塁打で生還する杉本(撮影・垰建太)
ロッテ対オリックス 6回裏ロッテ2死一、二塁、T-岡田の適時二塁打で生還する杉本(撮影・垰建太)