ソフトバンクの宮崎キャンプも中盤に入った。第3クール初日の10日からはC組で調整を続けていた柳田、グラシアル、松田がA組に合流。紅白戦も予定され、競争激化に拍車がかかる。日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(52)は不確定だった内野陣と中堅の定位置争いにも一定の姿が見えてきたと言う。【取材・構成=佐竹英治】
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藤本ホークスは不確定要素の中から船出した。キャンプインに当たって藤本監督はチーム内の「競争」をテーマに掲げた。オフに新監督がレギュラー確定を明言したのは柳田、栗原、甲斐の3人だけ。捕手を除く内野4ポジションと中堅は激しい争いが繰り広げられることになった。
浜名氏 初めての実戦形式となったシート打撃(7、8日)を見た。打撃向上を目指す今宮もいきなり奥村から左前打。感じよく打っていたし、新外国人ガルビスの来日が未定なだけに、遊撃は今宮が安定している。新人野村もパワフルな打撃に加え、エンドランなどの小技もこなしていたが、守備面ではシングルで捕球する回数が多く、8日の三塁守備では失策もあった。レギュラーというより開幕1軍入りを目指すには打力もさることながら走力を含めた自分なりの「武器」をさらに磨くことだろう。平均的な選手だとこのチームでは1軍に残れない。
一塁は中村晃がほぼ確定的。藤本監督はセカンド三森も好評価し、三塁と中堅の争いが今後は激化していく気配。三塁は大砲候補・リチャードの合流が遅れている。中堅も新人正木が打撃でアピールしている。まだまだ競争は続く。
浜名氏 心配なのは上林の打撃だ。7日のシート打撃では大竹耕、尾形と対戦して三ゴロ、遊飛。結果もさることながら、計7球打ったファウルもしっかり捉えることができていなかった。初の実戦形式でいきなりパンパン打つのは難しいものだが、打席での「間」が取れていない。体幹を中心とした打撃改造に取り組んでいるのだが、これまでのクセというのはなかなか克服できないという印象だった。上林本人も「2、3年かかっても(打撃改造を)やる」と話していたが、結果を求められる中で開幕までの時間は短い。中堅レギュラーの第1候補と思っていたが、三塁とともに定位置争いは混沌(こんとん)としてきた感じだ。外野は右打者が少ないし、新人正木も打撃でさらに存在感を示せば楽しみはある。中堅の経験もある牧原大も戻ってきたら、さらに競争は激しくなるのではないだろうか。
★捕手 甲斐
一塁 中村晃、松田、明石
二塁 三森、牧原大、高田
三塁 松田、リチャード、野村大、野村勇
遊撃 今宮、野村勇、川瀬
★左翼 栗原
中堅 上林、柳町、佐藤直、真砂、谷川原、牧原大、正木
★右翼 柳田
指名打者 グラシアル
★は藤本監督がレギュラーを明言




