前日13日の初戦を制しただけに、勝てば、Aクラス入りが見えてくる。そんな状況で、森下が先発する試合は勝ちたいところ。やはり接戦をモノにしたかった。

痛い1敗ではあるが、打線は各打者の状態が上がっており、カープらしい攻撃ができている。特に3安打2打点のマクブルームの復調は大きい。最近は打撃不振でスタメンから外れていたが、阪神伊藤将に対して素晴らしいスイングを見せ、球威のある浜地からも長打を放った。左右の投手に対し、スムーズにバットが出ていた。先発オーダーに加わっても、期待できる内容だった。

阪神同様に、カープも選手を積極的につぎ込み、総力戦を展開した。3者凡退は9回だけで、粘り強い攻撃が見られた。森下はストレートの切れなど決して悪くないが、梅野の対決に見られたように、勝負どころの1球だろう。チームでも頑張ってもらわないといけない立場だけにプレッシャーはあるが、1人で投げ抜くということよりも1人1人に対して投げ抜くということが大事になる。(日刊スポーツ評論家)