佐藤輝明の打撃フォームはやはり少しコンパクトになっているように見える。右足もすり足というほどではないが1年目に見られた大きく使う感じではなくなっている感覚だ。
岡田監督から「ポイントを前に」と指摘されたようだが練習から見る限り、佐藤輝本人は手元に引き寄せて打ちたいと思っているのではないか。新人で173三振を喫し、それを反省して迎えた2年目からの流れが続いているのだろう。
過去2シーズン、各球団の佐藤輝攻略方法はほとんど同じだ。インコースの速い球で体を起こして最後は外角の変化球で打ち取るパターンである。ポイントを近くしているのは、これに対抗するためで間違ってはいないと思う。
さらに大事なのは、最初の内角速球に負けないということだ。そこを仕留めることができれば迫力は格段にアップする。そのためにはフォームもそうだがタイミングをどう取るかということが重要だ。本人も分かっているだろうし、試行錯誤を続けているはず。
佐藤輝は「真っすぐを待ちながら変化球を打つ」という傾向もある打者だ。左右の違いはあるが広島で活躍した栗原健太も同様の傾向があった。この日も2、3回の適時打は変化球を打ったものだ。
パワーは間違いなくあるのでタイミングさえ合えばコンパクトに振ってもストレートでも変化球でも十分、本塁打できるはず。ここで思うのはそれより重要なのは打点ということだ。
ボールを見極めて打撃を安定させ、打点を稼ぐ。佐藤輝はまず目指すべきは打点王のタイトルだろう。そこで3冠王・ヤクルト村上の牙城を崩し、そこから首位打者、最後に本塁打王と狙っていく道がいいのでは、という気はしている。(日刊スポーツ評論家)




