ソフトバンクは7日に予定されたロッテ戦が雨天中止となった。3番近藤健介外野手(29)はここ2戦で9打数無安打で、打率を2割4分8厘まで下げている。敵地の室内練習場で打ち込んだ新戦力について、日刊スポーツ評論家の浜名千広(53)が分析した。
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ソフトバンクの再浮上のカギを握るのは、やはり近藤の打撃復調だろう。打撃自体が大崩れしているとは感じないが、肉体的にも精神的にも疲れが出ているのは確かと思う。日本ハムからFA移籍して大きな期待を寄せられての新天地でのプレー。それだけでも重圧は大きい。さらにホークスでのキャンプも半分くらいしかやっていない中で、WBC激闘からシーズン開幕。新しい環境でプレー以外での気疲れもあるだろうし、この約1カ月の疲労蓄積は想像以上と思う。
長いシーズンを考えると、思い切って休ませるというのも1つの手かもしれないが、チーム状況を考えればなかなか難しい。藤本監督は開幕前から近藤-柳田-栗原の中軸の並びは変えないという考えを貫いている。今季の攻撃陣の核でもあるからベンチとしては当然の編成と思う。近藤のDH起用での「休息」もこれまで7試合あった。個人的にはもっとDH起用があっても良かったかな、と思うのだが柳田との兼ね合いもあって難しかったのだろう。
千葉でのロッテ戦が雨天中止となったこの日、近藤は長めの打撃練習に汗を流していたと聞いた。何とかして近藤「らしさ」を取り戻したいという気持ちが伝わってくる。復調のきっかけをつかんでもらいたい。個人的には近藤-柳田-栗原の並びを「崩す」のではなく、ベテラン中村晃や柳町が打撃好調なだけにプレッシャーの少ない6番、7番あたりの打順で打撃回復のアシストをしてやってもいいと思う。不調を長引かせないことが何より重要と思う。(日刊スポーツ評論家)




