この日の優勝決定試合はNHKさんの解説者席で見させてもらった。3連覇はすごいこと。簡単じゃない。1度勝つと達成感や満足感が出て2連覇ですら難しい。その緩みがちな手綱を、またも中嶋監督がしっかり締めた。しかも圧倒的な強さで、黄金時代到来を思わせる勝ちっぷりだった。

私が日本ハム監督を務めた08年からの4年間、中嶋監督に選手兼任コーチをやってもらった。同じ捕手出身同士だし、特に監督に意見は言いづらいもの。でも中嶋コーチは明日はこの捕手でいかせてもらえませんかとか、こういう配球でこういう攻め方をしましょうとか、進んで意見をぶつけてきた。選手1人1人のことをよく見ていたし、いつも先の先を考えていた。それがオリックスでの采配にもつながっていると思う。

阪神より弱い打線は日替わりで苦労したと思うけど、投手陣は山本や宮城、平野佳らを中心に抜群の安定感で首位戦線を引っ張った。攻撃陣は吉田正がメジャーに行ってどうなるかと思ったけど、FAで獲得した森が穴を埋めた。球団は日本ハムからFA宣言した近藤健介も取りにいこうと補強にも積極的だったし、高卒の山下、東ら若手の育成手腕も光った。中嶋監督ら首脳陣、選手、球団が三位一体でつかんだ3連覇だ。