阪神が開幕カードの対巨人に3連敗を喫していれば、20年以来4年ぶりでダメージは大きかった。

桧山 大きな1勝でした。少ないチャンスをモノにして逃げ切ったのは、阪神らしい勝ちだった。逆に巨人も2勝1敗だからヨシとするのでしょうが、これが仮に3連勝だったら、また雰囲気も違っていたはずです。「初っぱなから日本一の阪神に3タテを食らわしたんだから、今年はいける」と“その気”になっていた。

阪神は8回に新外国人ゲラ、最終回は岩崎をつぎ込み、新たな“勝利の方程式”を披露。しかし、巨人連勝の勢いを封じたのは、先発した才木だった。

桧山 才木は昨年からワンランク上がったことを証明した。昨シーズンも対巨人は強かったが、相手に「今年も才木は手ごわい」といった印象を植え付けたはずです。3、4回にピンチを迎えるわけですが、ギアを上げて踏ん張った。頼もしいピッチングでした。

3回2死から粘られた末の2四球で満塁、4番岡本和をフォークで空振り三振。5回2死の場面では、同じ岡本和を今度は148キロのストレートで見逃し三振に封じた。

桧山 岡本和にはまったくまともなスイングをさせなかった。ピンチになってさらに気合が入ったのが伝わってきていた。昨シーズン2ケタ勝利に2勝足りなかったのは悔しかったでしょうが、今年は最低10勝は勝たないといけません。

それにしても2戦連続の完封負けで、この一戦も終盤まで重苦しい展開だった。森下の1号3ランは、チームにとってカード3戦目にして初の先取点になった。

桧山 森下もよく打ったけど、捕手の巨人大城卓も初球の入り方としては不用意でした。やはり今年も「投手中心の守りの野球」であることも実践されました。【取材・構成 寺尾博和】