せっかく首位広島に勝ち越した阪神だったが、DeNAには競り負けた。1点差ゲームは、これで17勝11敗になった。
山田 セ・リーグは少なくともオールスターまでは、このまま“ダンゴ”でいくだろうね。どのチームも強みと弱みが極端で、どこも決め手に欠くからだ。球宴明けになると、休養を与えたり、連投を回避するケースも少なくなって、ベンチの采配が如実に勝敗に表れるようになってくる。ネット裏からみていて、実はこの一戦も、岡田監督の思惑通りだったはずだ。
阪神は7回に1点ビハインドの展開で、2番手に桐敷を投入した。対広島のカード初戦は0対0、2戦目はリードしている場面で救援していた。その桐敷が、梶原、度会、オースティンを3者凡退。
山田 阪神はリードされているから、あまり桐敷を使いたくないところだったはずだ。そこを岡田監督はあえて大事な桐敷を投入してきた。その裏には、DeNAの終盤に出てくるであろうリリーフ力を考えたとき、必ず追いつき、ひっくり返すことができるという読みがあったのではないだろうか。その裏の阪神にまんまと点が入った。
1点を追う7回裏、DeNAジャクソンをリリーフした坂本を攻めて同点とした。梅野が遊失で出塁すると、小幡の犠打で1死二塁になった。代打渡辺が中前打でつないだ後の一、三塁、続く近本の中犠飛で追いついた。
山田 7回1死二塁になった場面の代打は、原口かと思ったが、渡辺だった。代打の人選も的中した形だ。同点になった後、中野が中前打でつなぎ、坂本の暴投も絡んで二、三塁になったが、前川が二ゴロに打ちとられた。若手には酷かもしれない。でもあのチャンスで打てる打者にならないといけない。またあの流れでひっくり返せないところに、チームの現状を感じた一戦になった。
【取材・構成=寺尾博和】




