巨人、広島はデーゲームで勝利を収めていた。ナイターだった阪神は、クリーンアップが全得点を挙げて勝ち切った。

桧山進次郎(日刊スポーツ評論家) いくら相手チームの動向を気にしないといっても、実際には気になるものです。また気にしても相手が勝ってしまえば、こちらも勝つしかないわけで、とにかく目の前の1勝を取っていくしかないんです。上位2チームが勝ったのは知っていたでしょうから、いきなりクリーンアップで4点をリードしたのは大きかった。それを導いたのは近本の高い出塁率(3割7分)でしたね。

阪神は今季初対戦のヤクルト高橋に初回から襲いかかった。近本の詰まった左前打と犠打で1死二塁、森下のライナー性の打球に突っ込んだ左翼手サンタナがそらして先制(記録は二塁打)。大山が中前適時打、佐藤輝が13号2ラン。佐藤輝が左方向に本塁打を放つのは3本連続で、今季4本目だった。

桧山 佐藤輝がホームランを打っているのはフルスイングしていないからです。もともと力があるからコンパクトに打てばスタンドまで飛んでいく。ただ結果が出だすと、振りすぎることで、空振り、ファウルで打ち損じてしまう。もっと自身のスタイルを知れば打てるはずなんですよ。森下は打つ型は変わっていないけど、バットを短く持ってから内角をさばけるようになったし、ヘッドも走るようになった。ミスショットも少なくなった。9回は大山がトドメを刺しました。

阪神才木の22試合目の登板数は自己最多の18年に並んだ。当時は先発、リリーフを交互にしていた右腕が、今やチームの大黒柱だ。

桧山 才木はさらにステップアップした。不振の村上にも左右されたが、今年の才木は調子が悪くても粘れます。負けないピッチャー、つまり点を与えない投手です。巨人、広島が最も怖がっているのは、阪神だと思います。自分たちの力を信じて勝ち続け、直接対決に持ち込みたいですね。【取材・構成=寺尾博和】