阪神はオープン戦とはいえ、巨人には勝っておきたかったね。しかも満員のファンでふくれ上がった甲子園での一戦だっただけに、完敗は避けたかった。

巨人先発の田中将は、このままいけば開幕3カード目、4月4日からの3連戦で対戦する可能性がある。注目の対戦となったが、なんとか3回をまとめられた感が強かった。

全盛期を見ているだけに、どの球種でもねじ伏せるような迫力はない。しかしコンビネーションで投げ分けて打ちとろうとする投球に自信を感じさせた。

2回2死。前川が球速117キロのカーブで見逃し三振に倒れた。微妙なコースでボールだったかもしれない。それをストライクにみせるところはベテランらしかった。

阪神打線としては、どの球種も三振するようなボールはないから、シーズン本番では立ち上がりからつかまえたい。そうした展開に持ち込むためにも、この日は投げ合った先発西勇の大量失点はいただけなかったね。

他に気になったのは、2番中野のバッティングだ。構えからして、肩に力が入っている。本人はスクッと立っているつもりだろうが、肩が上がって力んでいるようにみえた。今の構えでは、バットが素直に出にくいだろうね。「2番」はつなぎの意味でも大事なポジションだ。中野の調子が良くないときには、木浪の抜てきなども考えてもいいかもしれない。

阪神はまだチーム全体が仕上がりにばらつきがある。ここから開幕に向けて投打ともうまく調整を進めたい。(日刊スポーツ評論家)

阪神対巨人 3回表巨人2死一、三塁、打者キャベッジを迎えたところで藤川監督が先発西勇(左端)へ降板を告げる(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 3回表巨人2死一、三塁、打者キャベッジを迎えたところで藤川監督が先発西勇(左端)へ降板を告げる(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 阪神先発の西勇(撮影・前田充)
阪神対巨人 阪神先発の西勇(撮影・前田充)
阪神対巨人 6回裏阪神1死一塁、中野は左前打を放つ。投手赤星(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 6回裏阪神1死一塁、中野は左前打を放つ。投手赤星(撮影・加藤哉)