昨季日本一のDeNAと、パ・リーグ最下位だった西武とのオープン戦最終戦は、両先発投手にとって少し対照的な投球内容になった。

西武高橋は立ち上がりから直球、スライダー、カット、フォークどの球種も自分のイメージした所に投げ込めていた。体を絞りフォーム修正して、仕上がりとしては非常に良い。出力を上げたときの直球がシュート回転していることが少し気になるくらい。4回に牧を追い込んでから外角を狙った直球をミートされた。結果はファーストライナーだったが、真ん中へ甘く入ったボールだった。

でも変化球も腕を振って投げられているし、ブレーキが利いていい落ち方もしている。確実に精度が上がっている。もともと西武の先発投手陣の中心にならないといけない存在。2桁勝利は最低条件だとみている。勝ち星は味方との兼ね合いはあるけど、10勝以上挙げた上で貯金5以上はノルマになってくる。それくらいできる投手。昨年0勝11敗で悔しい思いをした分、なんとかしたいという思いは強いはず。その悔しさを1年間持ち続けていくことが大事。良い状態で開幕を迎えられるだろう。

一方のDeNAバウアーは、この試合の投球を見る限り、少し不安が残る内容だった。全体的に球が甘く、一昨年のいい状態だったときのような球のキレ、パワー、迫力が感じられなかった。三振は5つ。この試合では、打者を押し込んでいる場面や、タイミングをずらすこともなく、2年前に見たときのバウアーの姿とは違った。もし中4日で先発ローテーションを回るのなら、少し不安に感じる内容だった。

ただ、何度も言うようだけど、あくまでもオープン戦最終戦の3月23日時点でのことだ。ここから状態は上がっていくだろうから、シーズン途中に加入しながら10勝4敗だった2年前のような活躍を楽しみにしている。それよりも中4日で回すのか、それとも中6日に戻すのかの判断が重要。中4日で回るということは、他の投手の間隔も狂わせることになる。そこはベンチワークにかかっていると思う。

チームとしては投手力のある西武が、若手、外国人、ベテランがうまくかみ合えば去年のような状況にはならないだろう。DeNAも先発投手と野手が充実している。今年もプロ野球が面白くなりそうだ。(日刊スポーツ評論家)

西武対DeNA 3回裏西武無死、平沢を空振り三振に仕留めソードセレブレーションするバウアー(撮影・滝沢徹郎)
西武対DeNA 3回裏西武無死、平沢を空振り三振に仕留めソードセレブレーションするバウアー(撮影・滝沢徹郎)
【イラスト】オープン戦投手部門別上位
【イラスト】オープン戦投手部門別上位