WBCからチームに帰ってきたのは藤浪だけじゃなかった。25日から手嶋秀和トレーナー、橋本健太郎打撃投手の2人もチームに合流した。選手と同じように2月の宮崎合宿からチームを離れて約1カ月ぶりとなる復帰。首脳陣や選手から労いの言葉をかけられていた。

 橋本打撃投手は侍ジャパンのスタッフとして参加した。小久保監督はマシン相手ではなく、生きた球を多く打てるようにと打撃投手の増員を計画。キャンプ中から各チームに打撃投手の派遣を要請し、それに球団が応えた。

 藤浪「専属トレーナー」として同行したのが手嶋トレーナーだ。同トレーナーは昨年11月、藤浪が侍ジャパン強化合宿に参加した際にも全日程で帯同した。阪神に入団した13年から藤浪を診てきただけに、心強い存在。藤浪の強い要望もあって球団が派遣を決めた。

 京セラドーム大阪で手嶋トレーナーとガッチリ握手を交わして思った。選手あってのWBCだが、あの華やかな舞台をたくさんのスタッフが支えていた。開幕直前のこの時期に大事なスタッフ2人を派遣する球団の決断もすばらしいと思った。【阪神担当=桝井聡】