豪華メンバーだった。1日に大阪市内のホテルで行われた楽天星野仙一副会長(70)の「野球殿堂入りを祝う会」。

壇上には星野監督のもとで戦った03年虎V戦士が14年ぶりに集結。

金本、矢野、井川、桧山、今岡…。虎党に夢を与えてくれたレジェンドが一堂にそろう光景は、壮観だった。

 リーグ優勝したから当然と言えば当然なのだが、その年の賞レースは阪神ナインが独占した。ベストナインだけでも投手井川、捕手矢野、一塁アリアス、二塁今岡、外野赤星と5選手が獲得。オフの話題も虎色一色だった。

 翻って今年のオフだが、11月に行われたNPBアワーズで表彰されたのは桑原、マテオ、ドリスと救援陣ばかり。ベストナインは広島、DeNA勢が独占して阪神の選手は0だった。

 この結果には片岡ヘッドコーチも「野手はまだまだ。(投票数も)入っていない。記者のみなさんに入れてもらえるようにならないといけない」とハッパをかけたほどだ。金本監督が鍛え上げた虎ナインが、ベストナインを独占する。近い将来、そんな日が来ると信じたい。【阪神担当=桝井聡】