イケメンが真っ黒になるまで振り込んでいる。阪神ドラフト3位の熊谷が、日焼けで顔を焦がすまで左打ちに取り組んでいる。「速いボールの対応が、全然まだできてない。ゆるいボールも当てるのが精いっぱいで…。右と左では腰使いが全く違います」。スイッチヒッターに挑戦したのはドラフトで指名されてからで「まだ、経験が少ししかないので、慣れていくしかないです」と汗を流す。

 春季キャンプは沖縄・宜野座スタートも、途中で降格。高知・安芸キャンプに合流した。「もちろん悔しいですけど、試合に出られる数が増えるのは楽しみ。どんどん吸収して、また(1軍に)上がれるように頑張ります」。甘いマスクを一瞬険しくさせて話した。

 同期入団のドラフト4位島田は自慢の快足を武器に開幕1軍メンバーに名を連ねた。1日の巨人戦(東京ドーム)では、1点を追う9回1死二塁で代走起用され、プロ初出場を果たした。熊谷は「アピールするしかない。左でも打てるように振っていきます」と目をギラつかせた。まずは鳴尾浜でこんがりと焼けながら1軍昇格を狙う。【阪神担当 真柴健】