若い力で大物を沈めた。巨人16年ドラフト1位の吉川尚輝が1回、中日先発松坂大輔からプロ1号となる2ランを放った。
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吉川尚輝の高い守備能力は周知の事実だ。だがプロの世界に生きる一流の目には早い段階から打撃力も評価されていた。昨年5月に1軍初昇格。打撃練習に一見、派手さはなく、広角に打ち分けるも外野の間を抜く打球も少なかった。それでも阿部は「スイングはいい。ドラ1なだけはある」と光る資質を口にしていた。
秋季キャンプのロングティーでも非凡な力を示していた。風の強いKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎はパワーのない選手にはスタンドインが難しいが、吉川尚には運べる力が備わっていた。実証するかのように、今年開幕目前となった3月下旬のオープン戦で2本塁打している。だから高橋監督も驚かない。「去年の秋を見ても意外と飛ぶ力があるなと感じていた。だから、むしろ(1号は)遅いぐらいかな」。2番打者としてつなぎ役が最重要使命。だが勝負を決める一撃を放っても、誰も不思議には思わない。【広重竜太郎】
◆吉川尚輝◆よしかわ・なおき。95年2月8日生まれ、岐阜県出身。中京(岐阜)では甲子園出場なし。中京学院大では4年春に岐阜県リーグMVPで大学日本一。巨人1年目の昨年は1軍5試合で11打数3安打。50メートル5秒7。177センチ、79キロ。右投げ左打ち





