亡くなった大杉漣さんが主演の1人を務めた「バイプレイヤーズ」というドラマが好きだった。俳優がドラマの中で自分自身を演じるというアイデアが面白かったし、日本を代表するバイプレーヤー(脇役)同士の絡みが楽しかった。実際に、こんな感じで会話しているのかな、と想像したし、また、脇役の苦労も垣間見えた。

 西武にも名脇役がいる。岡田雅利捕手(28)だ。炭谷、森に続く第3捕手の立場だが、23日のソフトバンク戦では攻守に活躍した。打っては、決勝打。守っては、先発十亀を引っ張り、1点差ゲームの試合をものにした。

 1つしかないポジション。マスクをかぶる機会は、どうしても限られる。「ベンチにいる時も、銀さん(炭谷)や森のリードを見て、自分だったら、どうするか考えています」と工夫しながら、試合勘を保っている。そして、出番が来たらキラリと光る仕事をする。何とも、味わい深い。

 もちろん、本人は筋書きのないドラマ(野球)で、主役(正捕手)を狙っているだろう。ただ、脇役がいないとドラマは成り立たないのも事実。次回の出演時にも、主役を奪うぐらいの活躍を待っている。【西武担当 古川真弥】