DeNAとオリックスの交換トレードが決まった。

 高城俊人捕手と白崎浩之内野手に代わって、DeNAに伊藤光捕手と赤間謙投手が加入した。9日、本人たちに通達され、即時に発表された。後半戦を見据え、電撃的に行われたトレードは、DeNAにどんな効果をもたらすのだろうか。

 高田繁GMは説明する。「広島が首位を走っているけど、1つの勝ちで順位が決まる。その1つが大事になってくる。そういう時にチームの大きな力になってくれる」。5チームが団子状態のまま、前半戦は借金4で終えた。負けた40のうち、いくつ取りこぼした星があっただろうか。采配、失投、拙攻、そしてミス。いくつかの要素はあるが、DeNAはトレードで捕手を補強することで、戦力アップを図ったのだ。

 伊藤はベストナイン(14年)に選ばれた実績がある。最近は出場機会を得られていなかったが、ラミレス監督も打撃に期待し、即戦力の評価。もちろん計算通りいくかはやってみないと分からない。同GMは腰を据えて言う。「打つかどうか、それは分からない。でも打つ可能性はある。このチャンスをつかむかどうかは本人次第だ。監督も使うと言っているんだろ。こんなチャンスはない。それは出て行った選手も来た選手も同じだよ」。必要とされてチームを移る。それは移籍した4人に言えることだ。

 いまいち勢いに乗り切れないまま前半戦を終えたDeNA。後半戦を戦う上で特効薬になるのか。大きな見どころになる。【DeNA担当 栗田成芳】