西村オリックスが誕生した。今月11日に行われた就任会見で西村監督は「積極的、アグレッシブな気持ちにさせることが一番の大きな仕事」と宣言。「もちろん、走塁では積極的に次の塁を狙う。打つところでも初球から甘ければ積極的に。守りでもアグレッシブに攻める」。信条としている積極的な野球を明確に打ち出した。

西村監督の現役時代の愛称は「走る将軍」。4年連続で盗塁王を獲得するなど、ロッテ一筋16年間で363個の盗塁を積み上げた。「足を使ってくるぞというのがプレッシャーになる。隙あらばという野球をしていかないといけない」(西村監督)。走塁への意識はやはり高い。

オリックスの今季盗塁数はリーグ4位の97盗塁。キャンプ中から徹底した走塁改革を掲げてきたこともあり、昨季の12球団ワースト33盗塁からは大幅にアップした。

ただ、1度も首位の座を譲ることなくゴールテープを切った西武は、12球団トップの132盗塁。打力の対比に目がいきがちだが、走力の違いにも大きな差があった。どれだけ足を使った積極的な野球ができるか。来季の戦い方のポイントになる。【オリックス担当 桝井聡】