伝説の覆面男「スワローズマン」、10年ぶりの復活なるかっ!?

ヤクルトに10年ぶりに復帰した五十嵐亮太投手(39)が24日、入団会見を行った。会見後の囲み取材で、「スワローズマン」の単語が出ると、それまで笑顔だった五十嵐は…さらに白い歯を見せた。「またスワローズマンが見られるのか」という質問に対し、すかさず「もう知らない人がいますよね?」とぐるりと取り囲む記者を見渡した。

不勉強で、恥ずかしながら私も、それまでペンを走らせていた手が止まった1人。つば九郎、つばみ、トルクーヤはもちろん知っている。さらにマスコットがいたんだと衝撃を受けつつ「知りません…」と答えた。すると五十嵐は「いいんですよ」と楽しそうな笑顔だった。

取材終了後、すぐに日刊スポーツのデータベースを検索。過去の記事が出てきた。どうもスワローズマンは、07年のファン感謝デーから登場しているらしい。顔の輪郭、目、体形、声、どれをとっても五十嵐本人に酷似しているが「北海道の留萌から五十嵐選手の応援のために来た。彼がオフの間、トレーニングを手伝うつもり」と話したという。

プロレスラーの蝶野と対談をしたり、ブログを開設したり…。精力的に活動していた様子がうかがえた。しかし12年に五十嵐がソフトバンクに入団して以降は、すっかり姿を見せていなかったようなのだ。近況が気になるところだが、五十嵐は今オフ、遭遇していたことが判明。「メキシコで、元気にやっているみたいですよ。ウインターリーグに参加していた時に、会ったんです」と話していた。

近年、五十嵐は子どもたちから「僕のお母さんが、前にヤクルトにいた時にファンでした」と言われることがあるという。時が流れ、以前在籍していた姿を見ていたファンが親世代になり、今度はその子どもが球場に足を運ぶ。長く現役生活を続け、ファンに愛されるからこそ。「親がファンだった子が、僕を認識して、2世代にわたって応援してくれたらうれしいですね」と期待する。

以前の姿を知らない世代にも「ヤクルトの五十嵐亮太」をアピールするためにも、きっとスワローズマンが手助けしてくれるはず。しかし、スワローズマンの親友という関係者を取材したところ「もうマスクを持っていないかも…」という衝撃の情報も飛び込んできた。果たして今年、神宮球場に伝説の覆面男が現れる可能性はあるのか。五十嵐の活躍とともに、注目だ!【ヤクルト担当 保坂恭子】

「良い体してるなあ。何者だ?」と、プロレスラー蝶野正洋(左)からマスクへ手を掛けられ懸命に抵抗するスワローズマン(08年12月28日撮影)
「良い体してるなあ。何者だ?」と、プロレスラー蝶野正洋(左)からマスクへ手を掛けられ懸命に抵抗するスワローズマン(08年12月28日撮影)
入団会見に臨み背番号53のユニホームに袖を通しポーズを決めるヤクルト五十嵐(撮影・垰建太)
入団会見に臨み背番号53のユニホームに袖を通しポーズを決めるヤクルト五十嵐(撮影・垰建太)