
- 明豊時代のソフトバンク今宮健太
担当球団であるソフトバンク以外の取材に行く機会は少ない。25日、今年初めて他の現場に向かった。その日は高校野球のセンバツ出場校発表日で、私の担当は大分の明豊だった。九州大会準優勝で選出は確実。普段どおり練習する部員を横目に、発表の瞬間を待った。
無事に出場が決まり、取材が始まると監督、選手から口々に同じ名前が出てきた。明豊OBで現ソフトバンクの今宮健太内野手(27)だ。同校にとっては今宮のいた09年以来、10年ぶりのセンバツ切符ということもあった。川崎絢平監督(36)は「(09年夏の同校最高成績)ベスト8以上が目標」と話した。
集まった選手たちも、今宮の影響を強く受けていた。1年生でエースを務める若杉晟汰投手は10年前は小学1年生。「今宮選手に憧れて明豊に行きたいと思った。(プロでの活躍を見て)後輩としてすごく頑張れる」と明かした。プロ入り後の今宮と一緒に、写真を撮ってもらったこともあるという。4番打者の野辺優汰内野手(2年)も「今宮選手もいた明豊でやりたいと思った。動画を見たりしていました」。遊撃を守る宮川雄基内野手(1年)は「(09年夏の)花巻東との試合をおばあちゃんの家で見ていました。今は今宮選手の守備をよく見ます」と話した。
今宮自身は「監督が(そう言えと)言ってるんじゃないですか。OBがいないですからね」と笑い飛ばしたが、与えた影響は絶大だ。グラウンドで汗を流す高校生を見つめながら、10年の時を超えた物語に胸が熱くなった。【ソフトバンク担当=山本大地】

- センバツ出場が決まり、ガッツポーズの明豊ナイン




