<2軍練習試合:オリックス5-5ソフトバンク>◇7日◇オセアンBS

右上腕部の張りなどで出遅れていたソフトバンク千賀滉大投手(27)が、今季初実戦で復活への力強い第一歩を記した。2軍練習試合のオリックス戦(オセアンBS)に先発。昨年10月19日の日本シリーズ巨人戦以来232日ぶりの登板だったが、最速157キロをたたき出した。150キロ台連発で1回1/3を1安打1失点(自責0)。7月中の1軍戦列復帰へ視界が開けた。

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千賀にとって、4月からの自主練習期間はただのリハビリ期間ではなかった。キャッチボール再開から徐々に強度を上げていくのと同時に、投球フォームを修正する作業も行っていた。「3月終わりくらいにチームの全体練習がなくなってから、見つめ直すものがすごくあった。千賀は変わったぞと思ってもらえる期間にしたい。いい取り組みができていると思います」。5月上旬にオンライン取材に対応した際には、手応えを感じながらこう話していた。

キャンプ中だけでも右ふくらはぎ、右上腕部を痛めたように最速161キロを出力するには体への負担も大きい。「体全部をしっかり使えるようにというところを意識しながら、その中で今までやってきたポイントを崩さないように」。まだ発展途上だというが、リスクを減らすフォームを習得し、さらに進化した姿で戦線に戻ってくるつもりでいる。【山本大地】