<DeNA10-2中日>◇25日◇横浜

プロ初登板初先発のDeNAドラフト2位の坂本裕哉投手(22)が初勝利をマークした。5回まで無安打投球で中日打線を封じ込め、6回1安打無失点の好投。開幕ローテを滑り込みでつかみ取ったルーキーが、デビュー戦で躍動した。

坂本は、先輩エース今永と同じく「意識高い系左腕」だ。1月の新人合同自主トレのブルペン。セ・リーグを代表する右スラッガーたちを強くイメージして、生命線のクロスファイアを投げ込んだ。「鈴木誠也さん、山田哲人さん、坂本勇人さんが立っていると思って、インコースに投げました。見逃しストライクを取るイメージです」。球界を代表する強打者たちも、同じ土俵に立った以上は憧れではなく敵となる。「対戦したい? というよりも、対戦して勝たなくちゃいけないので」と力強く言い切った。

今春の沖縄キャンプからは今永の投球を見て学び、積極的に質問をぶつける。この日も「何を食べてますか? 何時から何していますか?」と学ぶ姿勢を見せていた新人左腕。意識高く、たゆまぬ成長を続ける。【鈴木正章】