阪神ドラフト1位、近大・佐藤輝明内野手(21)の10回連載が終了した。担当として生誕からプロ入りまでの軌跡を紹介し、たくさんの方に取材に協力していただいた。改めて、この場を借りて感謝いたします。
連載で書き切れなかったこぼれ話もいくつかあった。NPB12球団ジュニアトーナメントに出場する阪神ジュニアに小学6年時に選出されたことがよく知られているが、阪神との縁は大学時代にもあった。
近大入学当初、将来阪神でチームメートになる選手のバットを使った。関学大准教授の父博信さん(53)の知り合いを経由して譲ってもらったのは、大山モデルの2本のバット。その知人は大山が通った白鴎大と仕事をしている業者だった。ただ、当時は金属バットから木製バットに持ち替えたばかり。慣れておらず、練習ですぐに折ってしまったという。2人は来季一緒にクリーンアップを組む可能性を秘める。大山モデルの2本のバットが、佐藤輝の虎入りと結びついた不思議な巡り合わせを知ってわくわくした。
野球以外では、佐藤輝は「モノノフ」として知られる。ももいろクローバーZの大ファンで、紫担当の高城れにを推している。ただ、ももクロと出会う前、仁川学院時代は洋楽が好きだったという。英語の歌詞を覚えて歌い、発音もバッチリ。トレーニングジムに通う車中も、ビルボードのランキングから曲を選んでは聴いていた。阪神は来季も助っ人8人態勢。ここでも洋楽で慣れ親しんだ英語力が、コミュニケーションに生かされるかもしれない。
取材を通じて佐藤輝のルーツに触れ、2021年への期待は高まるばかりだった。【阪神担当 奥田隼人】




