球界の人気者、日本ハム杉谷拳士内野手(30)の“しゃべり”が進化している-。長年記者としても日本ハムを担当したデスクと今オフ、そんな話になった。これまでは、元気が空回りして、言葉が上滑りする場面も多かった。だから、記事化するのは難しかった。けれど、今年の杉谷は違う。ちゃんと、面白くてキャッチーなのだ。

おこがましくも、杉谷にそのことを伝えると「うれしいですね~。いろいろ人生経験、積んでますからね。話術も成長しているけど、野球も成長しているから大丈夫ですよ」と、ニンマリ。1月の北海道版では、注目新人やバリバリの主力に交じって、2度も1面を飾り、抜群の存在感を放っていた。日本ハム党より、むしろ、他球団ファンからの人気が高いのがポイントで「チームの元気印」という枕ことばを、最近になって「球界の人気者」に変えたぐらいだ。

コロナ禍で迎えた今オフは、球団担当にとって非常事態。恒例の自主トレ取材が制限を余儀なくされ、イベントも次々中止に。生の話題が乏しい中、積極的に楽しい話題を発信してくれる存在には、何度も救われた。

いつだったか、吉村ゼネラルマネジャー(GM)が、言っていたっけ。入団テストを受けた杉谷獲得を猛プッシュした理由を問うと「だって、面白いじゃん」と。内外野こなす器用さに、左右両打席でアーチを描く意外性。ふざけているようで、練習には真面目に取り組む。今オフのキャンプ前には、清宮、野村ら初めて本格的な自主トレに臨む若手を率いて、立派に先生役までこなしていた。

いつも、丁寧に取材に応じてくれて、ありがとう。これからも、よろしくお願いします。【日本ハム担当 中島宙恵】

2月4日、吉田にサングラスをかけさせる杉谷(右手前)
2月4日、吉田にサングラスをかけさせる杉谷(右手前)