中日根尾昂内野手(20)の輝きが増してきている。7日のDeNA戦(バンテリンドーム)は5回無死二塁で先発入江のツーシームを中前へ運び、貴重な中押し適時打。3月30日巨人戦でのプロ初適時打に続き、本拠地で2度のお立ち台に呼ばれたのは根尾だけだ。

3年目で初めて開幕1軍をゲット。開幕から7試合連続で「8番左翼」を務めてきたが、3日の阪神戦(京セラドーム大阪)から2試合は出番がなかった。「どんだけ出たいと思っても出られないときは出られない。出たときにしっかりできるように。元々シーズン前から、ずっとやり続けていた中で(疲れが)たまりつつあった。リフレッシュはできた」。正月明けから大島が主催する大阪・日本生命での自主トレから沖縄自主トレを経てキャンプに突入。休日も練習にあてほぼ無休で走り抜けた。3、4日の欠場と5日の移動日は、スイッチをオフにする貴重な時間となった。

その後は再び先発に復帰した。7日のお立ち台の後、根尾は言った。「どんな形であれ得点に絡めているのはいい傾向。投手の前を打っているし、僕が決めるという気持ちはずっと持って立っている。明日以降も得点に絡んで、いい形で入れるかなと思う」。

与田監督も「対応力は日に日に良くなっている気がする」と目を細める。関係者によると新外国人のマイク・ガーバー外野手の合流は5月上旬以降になる模様で、ポジションを争う根尾が輝く日はまだまだ続きそうだ。【中日担当・伊東大介】