<ソフトバンク2-4ロッテ>◇21日◇ペイペイドーム

土俵際に追い詰められて、今度もまた…と思ったが、そううまくはいかなかった。ソフトバンクがロッテとの同一カード今季初の連敗を喫してしまった。

ソフトバンク対ロッテ 8回表、マーティン(左)に勝ち越し本塁打を打たれた又吉(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ロッテ 8回表、マーティン(左)に勝ち越し本塁打を打たれた又吉(撮影・岩下翔太)

2点を追う9回。抑えのロッテ益田がマウンドに上がった。まだまだ記憶に新しい。6日、敵地・ZOZOマリンでの3連戦の初戦。代打中谷が2点差の9回1死一塁から移籍初アーチとなる起死回生の1号2ランを放って試合を引き戻し、延長11回に2点を挙げて勝った。大逆転勝利にチームはさらに加速。同カード3連勝し、チームは今季2度目の6連勝。さらに次戦の西武にも勝って連勝を「7」に伸ばした。だが、この日はスタンドはため息に包まれた。益田にだって意地もプライドもある。柳町は三振、今宮は遊ゴロ、そして代打中谷は三ゴロに仕留められ2週間前の再現はならなかった。

「8回の男」となった又吉がホークスに来て初失点。直後の8回裏からきっちり6人で抑えられたのが何とも悔しい。両軍ともに同点で突入した終盤戦は「勝ちパターン」のブルペン陣を投入。7回2死一、二塁の好機に遊ゴロに倒れた柳田の悔しげな表情は印象的だった。

ソフトバンク対ロッテ 7回裏2死一、二塁、好機で遊ゴロに倒れた柳田は肩を落とす(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ロッテ 7回裏2死一、二塁、好機で遊ゴロに倒れた柳田は肩を落とす(撮影・岩下翔太)

週明けには「セ・パ交流戦」がスタートする。セ・リーグ本拠地では指名打者制が採用されないために投手も打席に立つ。昨年のホークスは交流戦を5勝9敗(4分け)と負け越した。「先行逃げ切り」の必勝の形はさらに重要。この日は5回までに試合をひっくり返したとは言え、9安打を放ちながら2得点。さらに試合前半の攻撃性を高めたいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】