日本ハム新庄が、阪神へ電撃復帰!? 前代未聞のサプライズをBIGBOSSが引き起こしたのは、今から16年前、06年5月18日のことだった。

日本ハム新庄剛志監督(50)はこの日、ファイターズの選手として古巣阪神との交流戦のため、甲子園に乗り込んだ。既にこの年限りでの引退を公表済み。90年から00年までの「わが庭」だった聖地でのプレーは、現役最後となる年だった。

元阪神のプリンスは、日本ハムのユニホーム姿で淡々と打撃練習に汗を流す。なぜかずっと、謎の含み笑いを続けている。打ち終わるといったん引き揚げた。

すると数分後、三塁側ベンチからタテジマ姿の選手が登場! 勢いよく外野へかけ出した。背中には、懐かしい「SHINJYO 5」が。日本ハム選手の新庄が、阪神のユニホームを着て現れたのだ。

00年10月1日ヤクルト戦以来、2055日ぶりの「虎の新庄」復活だ。はやる気持ちを抑えられず、カメラマンと激突する一幕も。外野のシートノックに入り、ゴロを捕球して豪快にバックホーム。その姿はプリンス時代そのままだ。大喜びの阪神ファンに向かって、両手に腰を当て「どう?」と言わんばかりのポーズまで作ってみせた。軽快に練習を終えた後、一塁側の阪神ベンチに笑顔で手を振った。

友人を大切にする人柄ゆえ、昔のユニホームなどは気前よくプレゼントしていたという。事前に阪神球団に問い合わせたところ、保管してあった当時のユニホームを快く譲ってもらったそうだ。試合ではもちろん、日本ハムに「復帰」。5番・中堅で1安打を放ち、生涯最後の甲子園でのプレーを白星で飾ったのだった。

翌日19日にはセ・リーグ連盟から厳重注意を受けた。「練習は同じユニホームでやるものだ」。そうおきゅうをすえられた新庄は「もうしません」と笑顔で謝罪した。

今回は監督として、16年ぶりに聖地での真剣勝負に臨む。さすがに敵のユニホームは着られまい。それでも、古巣を意識したパフォーマンス再現の可能性は十分だ。注目の試合は3日午後6時開始。プレーボールの前にも、大きな見どころがありそうだ。

【記録室=高野勲】(スカイA「虎ヲタ」出演中。今年3月のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」で準優勝)