大リーグ、パイレーツの本拠地・PNCパークの正面ゲート近くのグッズショップに“日米のバトン”があった。「背番号25」。今季から筒香が背負う前は、巨人ポランコが愛用していた。「身体能力、パワーがすごかった。人気選手だった。日本でプレーすると聞いて、成功して欲しいなと。どうですか、打ってますか?」。筒香が元同僚を紹介しつつ、興味津々に聞いてきた。

異国でプレーする難しさは両者ともに身をもって感じているだろう。チームになじむことの大切さも痛いほど知っている。だから、ポランコも筒香もチームメートへの気遣いを惜しまない。ポランコは「僕はコーヒーが好きなんだ。チームメートは何が好きなのか知りたい。何かできることがあればやりたいんだ」と話していた。

筒香も同じだ。リハビリ期間中に付き添ってくれたメディカルスタッフ、トレーニングコーチに日本のウイスキーをプレゼントした。「何かプレゼントしたからどうではない。サポートしてくれたことに感謝しているし、彼らの仕事によって自分がプレーできている。その気持ちだけです」と言った。

ポランコは、すっかりチームに溶け込み、真面目で明るい性格で好感度が高い。チーム内で中堅からベテランに位置する筒香もチームメートに慕われている。パイレーツの新旧25番の活躍を期待したい。

パイレーツ筒香(ロイター)
パイレーツ筒香(ロイター)