ド派手なアーチの数々が、旭川の夜空に打ち上がった。日本ハムは8月2日、旭川で年に1度の主催試合を開催した。雨天中止を心配されたが、無事にプレーボール。詰めかけた1万3046人の観衆の前で、北海道・厚岸町出身の佐藤龍世内野手(25)の決勝弾など両チーム計6発の本塁打が記録された一戦で、華々しく白星を飾った。
試合前には、新庄剛志監督(50)から報道陣へ差し入れがあった。旭川の有名カレー店「クレイジースパイス」のスタルヒンカレー。1食750円×200食分が、新庄監督のポケットマネーから出された。特定の業者のみ仕入れが許可されているニッポンハム製「ロングシャウエッセン」が鎮座するカレーを、報道陣はありがたくいただいた。
スタルヒンカレーは、同球場で試合開催時に販売される一品だ。ルーには動物性脂が一切使われいないのが、こだわりの1つ。玉ネギ42キロを7時間かけて12キロまでかき混ぜて、ペースト状にし、フルーツやチキンエキスなどを煮込み、その後は冷蔵室で寝かせることで熟成させている。かつてエンゼルス大谷も足しげく通ったカレー店。新庄監督は「黒毛和牛の半熟オムチーズカレー」がお気に入りで、「さらに世界一おいしいやつ。それを1回食べてください。時間があったら」とPRしていた。
試合終了直前のブルペン近くでは、登板のなかった選手を一目見ようと旭川の球児が集まっていた。特に熱視線を集めていたのは吉田輝星選手(21)。スマートフォン片手にアイドルの追っかけのような熱烈な姿は、吉田も感じていた。試合後、球児たちの元にボールを数球転がしてプレゼント。彼らは悲鳴のような奇声を上げて大喜びしていた。食べて、見て、楽しめた旭川での一戦。華やかな夏の思い出を演出した。【日本ハム担当=田中彩友美】




