新助っ人は快適な移動を手に入れた。広島は主に新幹線で各地を移動する。今季からチームに加入したライアン・マクブルーム内野手(30)もその1人だ。

「米国にも電車はある。駅もあるし、地下鉄もあるが、新幹線のようなものはない。こんな良い乗り物はない。ラグジュアリーで広々している。リラックスもできる。快適な時間を過ごせている」

日本が世界に誇る乗り物に心を躍らせている。

移動のおともは「YouTubeやNetflix」を見ること。

「(YouTube)はゴルフが好きだから、ゴルフの映像はよく見る。米国にいたときはゴルフもよくプレーしていた。Netflixも以前はよく見ていた」。おすすめを問うと「You」という作品。「主人公がクレイジーでとてもおもしろかった。あっという間に全部見てしまった」と夢中になったようだ。

そんなマクブルームも来日当初、少し苦労した。日本にいると、接続方法の関係で米国版の作品を見られないものがあったそうだ。ただそれも今は米国版を見られるように、手段を講じたようで「乗り越えられた」と笑顔。

シーズンも最終盤。広島はこの2週間タフな日程を強いられている。6~8日はバンテリンドーム。9、10日は神宮で戦い、11日はマツダスタジアムに戻った。翌週も13、14日が甲子園。16、17日は横浜に行き、18日は再びマツダスタジアムに戻ってくる。2週間で6度の移動。距離にして約3500キロの道のり。

ハードな日程だが、快適な移動を楽しむ助っ人には不要な心配かも知れない。【広島担当 前山慎治】