140試合を消化した広島がCS進出の可能性を残している。巨人、阪神との三つどもえは最終戦までもつれる可能性もある。広島の今季最終戦は10月2日、本拠地マツダスタジアムでの中日戦が予定されている。広島にとって、「最終戦+中日+本拠地」は苦い記憶がつきまとう。

15年は勝てば3年連続CS進出が決まる最終戦となった。先発は最多勝を受賞する15勝の前田健太(ツインズ)。ブルペンでは最優秀防御率を受賞するジョンソンも控えていた。だが、引退登板の先発山本昌から大野雄、若松とつないだ継投の前に1安打ゼロ封。8回、このシーズン中に中継ぎに配置転換された大瀬良が3失点し、3年ぶりBクラスに終わった。

19年の最終戦も、中日が相手だった。先発に11勝のジョンソンを立てたが、7回途中4失点。打線も中日小笠原の暴投による1点しか奪えなかった。4位阪神に1ゲーム差をつけて全日程を終えたが、阪神が3連勝して逆転でCS進出。広島は4年ぶりBクラスの憂き目に遭った。

何度も広島のAクラス入りの前に立ちはだかってきた中日との22年シーズン最終戦。先発は15年の最終戦で敗戦投手となった大瀬良だ。

「中日に対して、そういうイメージはあります。阻んでくるような。でも今年は、僕が打ち破ります」

3連覇した18年以来のAクラス入りへ、残り3試合。まずは29日からのヤクルト2連戦に勝利し、中日との最終戦を、順位を決める一戦に持ち込みたい。【広島担当=前原淳】