日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が5年目のシーズンを終えた。参加していた秋季練習が終了した20日、入団からの5年間を振り返ってもらった。じっくりと頭の中で歩んできた足跡を思い返しながら、率直な思いを明かしてくれた。

「もちろん、思い描いていたような5年間ではなかったですけど…。そうですね…なんですかね…う~ん…難しいですね…。自分の未熟さだったりとか。なんか、そうですね…、実力不足を痛感させられた5年間だったと思います」。

高校通算111本塁打の実績を引っ提げてのプロ入り。常に大注目され続けてきた中で、故障で離脱することも多かった。4年目の21年はシーズンを通して2軍生活を経験。紆余(うよ)曲折を経て、今季終了時点での通算本塁打数は39本だ。

その大半は今季、積み上げた数字だ。18本塁打はキャリアハイ。初めてシーズンを通して1軍に定着し、規定打席もクリア。球宴ではサヨナラ本塁打を放ってMVPを獲得した。プロ入り前の青写真通りではなくても、着実な成長を示した22年シーズンだった。

この5年間でブレなかったのは「活躍したいという気持ちだけじゃないですかね」。これからもブレずに突き進んで、清宮が思い描いていた以上の活躍に期待したい。【日本ハム担当 木下大輔】

7月26日、オールスター第1戦の9回にサヨナラ本塁打を放つ清宮幸太郎
7月26日、オールスター第1戦の9回にサヨナラ本塁打を放つ清宮幸太郎