中日からトレードでDeNAに移籍した京田陽太内野手(28)が19日に東海ラジオの番組に出演した。神奈川への引っ越しの準備などもあり、中日の地元のテレビ、ラジオなどに出るのはこれが最後。年明けからDeNAの施設で調整する。「名古屋は良かったです。(球団施設も)遠くなく、移動とかも楽でした」と、6年を過ごした中部圏との別れを惜しんだ。

今年は不振などから自己最少の43試合出場に終わった。トレードにつながった要因の1つ。新人の17年に遊撃手に定着し新人王に輝き、翌18年には遊撃手として全143試合出場している。「僕がショートの時は、二塁が固定されていなかったので、そっちも気にしながら、バッテリーも気にしながらやっていた。年々大変になるポジション。僕が新人の時は荒木さん(現内野守備走塁コーチ)が二塁をやっていた。ずっと気にかけてもらったことが、大変なことだと感じた」。定位置を守り続ける難しさを知ったことを強みに、新天地へ移る。

DeNAは遊撃手が固まっていない。今季は大和、森、柴田がスタメンを分け合った。京田はそこに加わり、争う。新人王になる頃は、移動日や休日もノックを受けて、定位置を引き寄せた。「あれがあったからこそ。当時は(内野守備走塁コーチだった)奈良原さんが休みの日も出てくださって、(ノックを)やっていだいた。そういう気持ちをもってやらないといけない。今まで通りやっても同じ結果しか出ない。何か変えないと、と思っている」。

東海ラジオの番組には高卒2年目で、中日の次世代遊撃手候補の土田と一緒に出演した。「お互いショートなので、ゴールデングラブ賞を競えたらと思う。そのために僕自身も試合に出続けないといけない」。新天地でのレギュラーどりへ、中日でかわいがった後輩の存在をモチベーションに変える。【中日担当=伊東大介】

入団会見に臨んだ京田はDeNAのグッズタオルを手に「デスターシャ!」=2022年12月5日
入団会見に臨んだ京田はDeNAのグッズタオルを手に「デスターシャ!」=2022年12月5日
入団会見で笑顔を見せるDeNA京田=2022年12月5日
入団会見で笑顔を見せるDeNA京田=2022年12月5日