闘牛の町で“猛牛キラー”が牙を研いでいる。ソフトバンクにFA加入した近藤健介外野手(29)がこのほど鹿児島県南部に位置する離島、徳之島で自主トレを公開した。
徳之島は古くからの娯楽として、闘牛の文化が根付いている。特に球場が位置する天城(あまぎ)町には2つの闘牛場があり、1月、5月、10月に全島大会が行われるという。確かに道端で多くの牛を見た。
話を野球に戻す。データを調べると、日本ハム時代の近藤はオリックスにめっぽう強い。対戦成績は通算611打数204安打で、打率3割3分4厘。西武戦の3割4分3厘に次ぐ数字だ。逆にワーストは、2割6分2厘のソフトバンク戦。苦手だった? ホークスに移籍した形だ。
21、22年はオリックスにリーグ2連覇を許した。宿敵に強い巧打者の加入は追い風と言える。
さらに京セラドーム大阪では、通算239打数74安打、打率3割1分。本拠地だった札幌ドーム(今季からエスコンフィールド北海道)を除き、こちらもベルーナドームの3割3分3厘に次ぐ数字だった。トップではないが、ともに3割1分を超えている。京セラではポストシーズンを含め、直近2年間で通算6勝24敗1分け。「鬼門」と言える大阪に強いのも頼もしい。
オリックスのエース山本由伸投手(24)には、昨季10打数5安打と苦にしなかった。まさにV奪回の使者。近藤は徳之島で「2年遠ざかっているリーグ優勝、日本一だけを目指して、しっかり貢献したい」と話していた。猛牛を止められるか。【ソフトバンク 只松憲】




