甲子園の空に、色鮮やかな無数のジェット風船が舞い上がる-。そんな「当たり前」だった光景が見られなくなり、早くも3年が経過した。今季から4年ぶりに声出し応援が解禁され、今月8日に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行されたことに伴い、入場時の検温、アルコール消毒などの感染症対策が基本的に解除された。ただ、ジェット風船を使用した応援は、飛沫(ひまつ)感染のリスクを懸念し、引き続き禁止とされた。

ファンのみなさんはどう思っているのか気になり、日刊スポーツ阪神担当のツイッターアカウント(@NikkanNaruohama)で「ジェット風船の使用」についてのアンケートを実施。3つの選択肢から選んでもらう形で、2万1273票の投票をいただき、下記の結果となった。

▼「早く復活してほしい」=50%

▼「もうなくしていい」=34%

▼「まだ解禁は早いかな」=16%

当初は復活を求める声が大半を占めると予想したが、コロナ禍を機に「完全撤廃」を推奨する声が意外にも多かった。コメント欄には「あれがないと盛り上がりに欠ける」「あの風景は圧巻」など復活派の意見もある一方で、「不衛生」「盛り上がるし楽しいけど、やっぱり他人のが自分に落ちてくるのは嫌だなあ」「コロナ前から苦手だった」「風船が邪魔で試合が観られない」「割れてうるさい」と、反対派の意見も少なくなかった。

広島では6月28日のDeNA戦(マツダスタジアム)で「スカイジェットバルーン復活!!~3年分の思いを込めて空に飛ばそう~」と題したイベントを実施予定。この風船は口では膨らますことのできないように改良され、専用の空気入れと風船をセットで来場者に配られる。1日限定の企画だが、新たな取り組みとして注目が集まる。

現状、甲子園では「ラッキー7」でジェット風船を描いたタオルを掲げ、場内には「ピュー」と効果音が鳴っているが、どこか物足りなさを感じている虎党も多いことだろう。コロナ禍を経て「変わるもの」「変わらないもの」「変えないといけないもの」がそれぞれある。「当たり前」だった原風景は戻ってくるのか。それとも新たな方法が定着していくのか。今後の動向から目が離せない。【阪神担当 古財稜明】