<ソフトバンク3-2西武>◇19日◇ペイペイドーム


ソフトバンクがしぶとく1点差ゲームをものにした。9-0のノーヒットノーラン試合から一夜明けて、1度は逆転を許したものの、5回に牧原大のセーフティスクイズで勝ち越しに成功。前回(2日)の対決で完封負けを喫した西武先発の与座を攻略とまでは言わないものの、こういう競り勝つことが大事だろう。

緊張のマスクだったに違いない。9番捕手でスタメン出場したのは谷川原健太捕手だった。約1カ月ぶりの登板となった先発板東とコンビを組んだ。先発マスクは谷川原も5日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来、今季3度目。前夜(18日)のうちにしっかりと西武打線のビデオやデータをチェックした。1点リードの4回に中村、ペイトンに連続アーチを許した。「ここから打たれたら自分の立場は終わり」。中村にはカーブで被弾したが、板東の有効球との思いもあって「攻め」のリードは忘れなかった。5、6回は3者凡退。自慢の打撃では逆転に成功した5回に、1死二塁から左中間を破る同点二塁打を放った。「(今宮が二塁へ)送ってくれて。ここは僕がかえすところ。自分が何とか決めないと」。思い切りバットを振り抜いた。三森の安打で三塁へ進むと、牧原大のセーフティスクイズで本塁へ果敢にヘッドスライディング。決勝のホームをしっかり左手でくぐり抜けた。

走力、打力、そして守備力もあって「代打」「代走」「外野の守備固め」…。本業の捕手以外での起用が多く出場44試合で先発マスクを含め捕手での出場は15試合しかない。正捕手・甲斐の存在が大きいものの、捕手としてさらにアピールするつもりだ。

試合前の打撃練習は、レギュラー陣が打ち終わった後の最後の組で回ることが多い。藤本監督がロッカー室に引き揚げても無心にバットを振っている。「とにかく打ってアピールしないと。試合に出られませんから」。先発マスク3試合は9打数4安打、1打点。打率4割4分4厘。チームのV争いもさることながら、背番号「45」は毎日がサバイバルの中で生きている。【佐竹英治】

ソフトバンク対西武 5回裏ソフトバンク1死一、三塁、牧原大の勝ち越しスクイズで生還し、息を切らしながらナインとタッチを交わす谷川原(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対西武 5回裏ソフトバンク1死一、三塁、牧原大の勝ち越しスクイズで生還し、息を切らしながらナインとタッチを交わす谷川原(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対西武 5回裏ソフトバンク1死二塁、谷川原は左越え同点適時二塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対西武 5回裏ソフトバンク1死二塁、谷川原は左越え同点適時二塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対西武 5回裏ソフトバンク1死二塁、左中間へ同点適時二塁打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズする谷川原(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対西武 5回裏ソフトバンク1死二塁、左中間へ同点適時二塁打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズする谷川原(撮影・岩下翔太)