阪神が18年ぶりに優勝し、ヤクルトの球団史上初となるリーグ3連覇の夢は消えた。14日広島戦(神宮)は8回にリリーフ陣が踏ん張れず3点差を逆転され、CS進出の可能性が消えた。石山、木沢、山本がそれぞれ出した四球が絡み4失点。そのまま5-6で敗れ、3年ぶりのBクラスが確定した。

この日、28歳の誕生日を迎えた守護神の田口麗斗投手が話していたことを思い出した。「今季はなかなか火消し役がいなかった」。リーグ連覇した昨季は守護神にマクガフを据え、田口や清水がその前で仕事をこなし、クローザーへバトンをつないだ。45試合に登板した田口が防御率1・25、50試合に登板した清水が同1・16という驚異的な数字を残していた。

マクガフが退団し、守護神に田口が就いた今季、7、8回の救援に苦しんだ。主に8回のセットアッパーとしてマウンドに立った清水はここまで53試合に登板し、同2・96で7敗を喫している。昨季38試合に登板し同1・75という好成績だった石山も、今季はここまで44試合に登板し同4・83と苦しんでいる。もちろん先発陣も苦しいシーズンだったため、救援陣がより負担を背負ったことも理由に挙げられる。

田口は「昨年は勝っていても、負けていてもワンポイントで投げていた」と振り返る。守護神という重圧の懸かるポジションにも「正直、意気に感じている。やりがいを感じて登板できている」といい、ここまで44試合に登板し、同1・44と奮起。リーグ3位の31セーブでタイトルを狙える位置にいる。ポジションは違えど昨季も今季も、次のようなマインドで勝負のマウンドに上がっていた。

田口 負けていても、同点でも、これで抑えて流れが来たらすてきだなと思えるタイプ。みんなが打たれている時に抑えたら、めちゃヒーローじゃんと思える。

猛者が集まるプロ野球の世界。そこで勝利し、生き残っていくために他の若手投手に期待を込めた。「投げられるだけで面白い。そんな意気揚々とした気持ちを持ってマウンドに上がってほしい」。【ヤクルト担当 三須一紀】(成績は14日現在)

ヤクルト清水と石山
ヤクルト清水と石山