<パ・CSファーストステージ:ロッテ4-3ソフトバンク>◇第3戦◇16日◇ZOZOマリン

あまりにも劇的な幕切れでソフトバンクの23年シーズンに幕が下りた。またしてもホークスは「敗者」となった。勝負の世界は厳しい。ホークスは負けるべくして負けたのだろう。

選手たちの必死のプレーぶりは伝わってきた。先発マウンドに上がったベテラン和田の好投。延長10回に3点をもぎ取った打線の奮起。闘争心を失うことなく戦った。だが、白星を握ることができなかった。

慢心があったとも思わない。暗い表情で球場を引き揚げる選手たちを見ていると、無念さをヒシヒシと感じた。昨年は同じこのZOZOマリンで屈辱のV逸を味わった。雪辱を誓ったが、今季は優勝を逃しCSファーストステージ突破もできなかった。

選手会長の今宮は「チームに足らない何かを見つめ直していかないといけない」と涙目だった。前夜(15日)に2安打を放った中村晃も「全員がどう感じたか。しっかり作り直さないと」と厳しい表情で言った。

足らない何かとは…。悔しさに暮れる選手たちの表情を見ていて、ユニホーム組だけの問題でもないだろうと感じた。チームは3年連続のV逸。さらに今季もどん底に突き落とされるような敗北感。「野球の神様」を持ち出すのは少々気が引けるものの、チームのみならず球団全体で「考えよ」と言われているような気がしてならない。

プロ野球球団には、金銭的な補強も若手育成も両輪で必要だ。ただ、厳しさを植え付けようとしながら大補強による喪失感を生んだり、育成強度を緩めがちになったりと、ここ数年は一貫した姿勢が感じられないようにも感じた。

試合後、後藤球団社長兼オーナー代行は厳しい表情で「もともとホークスは育成のチーム」と話したが、球団トップがしっかりとチーム内を把握しているのだろうか。まずはそのあたりから改革の1歩としてもらいたい。【佐竹英治】

ロッテ対ソフトバンク 10回裏ロッテ無死一、二塁、藤岡に3点本塁打を浴び、斉藤投手コーチ(左)から声をかけられる津森(撮影・江口和貴)
ロッテ対ソフトバンク 10回裏ロッテ無死一、二塁、藤岡に3点本塁打を浴び、斉藤投手コーチ(左)から声をかけられる津森(撮影・江口和貴)
ロッテ対ソフトバンク 10回裏ロッテ無死一、二塁、3点本塁打を放つ藤岡。投手津森(撮影・江口和貴)
ロッテ対ソフトバンク 10回裏ロッテ無死一、二塁、3点本塁打を放つ藤岡。投手津森(撮影・江口和貴)
ロッテ対ソフトバンク 10回裏ロッテ無死一、二塁、藤岡(右)に同点3点本塁打を浴びた津森(撮影・江口和貴)
ロッテ対ソフトバンク 10回裏ロッテ無死一、二塁、藤岡(右)に同点3点本塁打を浴びた津森(撮影・江口和貴)
【イラスト】ソフトバンク歴代監督
【イラスト】ソフトバンク歴代監督
ロッテにサヨナラ負けし、ファンにあいさつする柳田(左から3人目)らソフトバンクナイン(共同)
ロッテにサヨナラ負けし、ファンにあいさつする柳田(左から3人目)らソフトバンクナイン(共同)
ロッテ対ソフトバンク 試合後、選手たちを迎えるソフトバンク藤本監督(後方)(撮影・滝沢徹郎)
ロッテ対ソフトバンク 試合後、選手たちを迎えるソフトバンク藤本監督(後方)(撮影・滝沢徹郎)
ロッテ対ソフトバンク 試合後、選手たちを迎えるソフトバンク藤本監督(後方)(撮影・滝沢徹郎)
ロッテ対ソフトバンク 試合後、選手たちを迎えるソフトバンク藤本監督(後方)(撮影・滝沢徹郎)