侍ジャパン井端弘和監督(48)が、少年らを目の前にして大きな声であいさつした。「野球教室のプロだと思っていますんで、今日はよろしくお願いします」。講師を務めた「NIPPON EXPRESS×SAMURAIJAPAN野球教室」でのことだった。約120人の地元の子どもらを指導。“プロ宣言”した通り、キャッチボールや捕球動作の基本からみっちり教え込んだ。
2連覇を果たしたアジアチャンピオンシップのときとは当然、違った空気感で井端監督自身が教えることを楽しみながら子どもらと接しているようだった。指導する上で大切にしているポリシーは「怒らないこと」だという。今夏まで務めたU12W杯で学んだことだった。寝坊した選手に対し、突き放すのではなく、受け入れながら改善へと促した。結果的にチーム力アップにつながった。
「いいところは伸ばしてやってくれれば。好きなことをとことんやった方がいい」。井端監督自身、守備が好きで守備練習ばかりやっていたからこそ、ショートの名手に登り詰めた。侍ジャパンではトップとともにU15も兼任。来年夏に開催予定のW杯で指揮を執る。「目先の目標と一緒に、長い目で見た目標も持ってほしい。U12とかU15をまずは目標にしてもらって、最終的にはトップに入りたいという気持ちでやってもらえたらうれしい」。強い日本であり続けるため、その土台が必要不可欠。井端監督はそんな広い視野を持ちながら、グラウンドに立っている。【侍ジャパン担当=栗田成芳】




