大きな期待を背負う西武の新人選手13人の中でひときわ目を引く選手がいる。196センチ、110キロで丸刈り頭のドラフト6位村田怜音内野手(22=皇学館大)だ。武器は恵まれた体格から放たれる長打力。8日、翌日から始まる新人合同自主トレを待ちきれず、室内練習場でマシン相手に打ち込んだ。「(お金がかからない)タダのバッティングセンターなので」と、“打ち放題”の環境に村田のニヤけは止まらなかった。

入寮時から存在感を示した。持ち込んだのは丸刈り頭をメンテナンスする「バリカン」で、大学の後輩からプレゼントされたお気に入りの1品を披露した。西武では長髪の高橋や今井が結成する「チームロン毛」が話題になっているが、丸刈りの村田とは正反対。「僕が有名になれたら考えたいと思います」と将来的に「チーム丸刈り」の結成についても前向きだ。

目立つのは見た目だけではない。練習量もその1つだ。入寮した7日の夜に早速自主練習で打ち込んだことを明かした。「8時から9時くらいまで1人で。300球くらい打ちました」とさらり。入寮前も夜間は自主的にバッティングセンターに通い、打ち込んでいた。

「バッティングセンターでは100球、1000円分くらいですね」。1球あたり10円に例えると、10球で100円。100球で1000円だ。300球打てば3000円かかる計算になるが、仮にこれを1年間365日に換算すると、109万5000円という大きな額になる。これまでお金を出して腕を磨いてきた村田が「タダのバッティングセンター」と呼ぶのも納得がいく。いつでも気兼ねなく使用できる球団施設に「野球をするには最高の環境です」。果たして今後、プロ人生の中で「タダ」でいくら分打つのだろうか。活躍を目指してボールをはね返し続ける。【西武担当 山崎純一】