阪神の岡田彰布監督(66)が、記録ラッシュの年を迎える。
まずは勝ち星だ。04年から08年の第1期、そして見事にアレを成し遂げた23年と合わせ、阪神の監督として積み重ねた勝利は478勝にのぼる。
球団2位の吉田義男監督は484勝で、岡田監督はあと6勝。球団で唯一3期にわたって指揮を執り、85年には初の日本一を成し遂げた名将だ。同年には5番打者として打ちまくった岡田監督にとって、この上ない恩返しとなるだろう。開幕早々の達成が見込まれる。
そして、球団史上最多勝監督の座も、確実である。球団で最も多く白星を稼いだのは、藤本定義監督の514勝。62、64年Vの名将である。岡田監督はこの勝利数に、あと36勝。シーズン前半戦の更新がなれば、ペナントレースを優位に戦っていけそうだ。
昨季の優勝は岡田監督にとって、05年に続く2度目の歓喜だった。今季「アレンパ」なれば、1リーグ時代の石本秀一による37年秋、38年春以来86年ぶりだ。岡田監督にとっては、3度目の栄冠となる。
阪神を率いて複数回のV監督は、前述の藤本、石本に加え、若林忠志(44年、47年)の3人だ。いずれも2度の優勝にとどまっている。岡田監督が3度目なら、球団初の快挙だ。
セ・リーグのアレンパがなれば、2年連続日本一が懸かってくる。セ・リーグ球団が日本シリーズを連覇すれば、79~80年の広島以来、44年ぶりだ。
岡田監督は今年満67歳。日本シリーズ優勝監督の最高齢は66歳で、13年楽天の星野仙一監督、そして昨年の自身の2人だ。今年もシリーズを制することができれば、史上最高齢日本一監督の誕生である。
ところで、オリックス時代の188勝を加えると、監督通算勝利は666勝だ。過去13人の通算1000勝には、あと334勝。仮に昨季と同じ85勝ずつ挙げていけば、ぎりぎり4年で届く数字だ。
そのとき岡田監督は70歳。この年齢以上指揮を執ったのは、野村克也(74歳まで指揮)高木守道監督(72歳まで)仰木彬監督(70歳まで)と過去3人しかいない。
さすがに高いハードルだが、戦力の充実と岡田監督の元気さを考えると、そんな夢を見たい気もしてくる。そのためにも重要な1年に向け、キャンプは続く。
【記録室=高野勲】(22年3月のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」準優勝)




