中日立浪和義監督(55)が18日の阪神戦(バンテリンドーム)の試合後に3年連続Bクラスの責任を取り、自ら今季限りでの退任を公表した。立浪監督に権限が集中していると、退任翌日に「記者の目」に書かせてもらった。
11年の落合監督時代のリーグ優勝を最後に、チームは13年、頂点から遠ざかっている。立浪政権3年間を包んだ違和感は拭い切れなかった。
常勝だった落合監督時代の球団幹部が、指揮官に問いただした話を聞いた。幹部が「中日新聞社の関連会社である球団が、あなた(落合監督)を雇っているんだよ」と問うと、返答は「私を雇っているのは白井オーナー(当時)」という返答だったという。球団が雇った現場指揮官が、球団と親会社のトップを兼ねたオーナーと監督が直結していた。リーグ優勝4回、日本一1回。球団に黄金期を呼び込んだが、「監督」が絶対視されるようになったと感じた。
立浪監督の退任を発言する前、8月半ばに大島宇一郎オーナーを取材した。現政権への対応を聞くと、「球団もいろいろ考えている」と話した。親会社、球団、そして現場指揮官。もちろん最終決定はオーナーが担うが、組織としての整合性を重視しているように感じた。監督への絶対視。過去の呪縛からいかに解き放されるか。【中日担当 伊東大介】




