<DeNA0-1中日>◇29日◇横浜
まさに有言実行だった。28日の開幕2戦目で新生井上ドラゴンズ初勝利に導いたのが、ベテラン左腕松葉貴大投手(34)だった。7回2安打無失点。同い年サイ・ヤング賞助っ人DeNA先発バウアーに投げ勝った。
記者は今年から中日担当となり日刊スポーツが出す「プロ野球選手写真名鑑2025」の松葉の写真を見て驚いた。斜め上を向きギロリとにらみを利かせている。他社が発行する名鑑には、同じ写真のものだけでなく普通に前を向いている写真が載っていた。
NGバージョンを使ってしまったのか…。本人に聞いてみた。「ああ、あれ2種類あるんですよ。だからどっちを使っても大丈夫ですよ。気にしないでください」と笑って説明してくれた。
では、あの写真の意図は? 「今年にかける気合の表れです」。34歳、プロ13年目の男は茶目っ気たっぷりに込めた思いを教えてくれた。中日球団の公式ホームページでは、選手一覧は正面を向いた松葉で、そこをクリックすると斜め松葉の写真となる。名古屋市の地下鉄「ナゴヤドーム前矢田駅」の「ドラゴンズロード」の写真もやっぱり斜め松葉だった。
今季はキャンプ、オープン戦期間と2軍で調整してきた。1軍でのオープン戦は2月22日ロッテ戦(北谷)と3月22日楽天戦(バンテリンドーム)の2試合だけ。「監督からも『お前のことを信頼しているよ』ってキャンプ前からずっと言われていました」と全幅の信頼を寄せられ、開幕2戦目の先発を任された。
「井上監督に初勝利をプレゼントできたのが一番うれしいですね。最高の結果で応えることができた」と笑った。「10回投げたら7回はゲームをつくらないといけないタイプの投手だと思う。そこを1年間やっていきたい」。井上監督が言う「困った時の松葉」は、今季は気合十分で1年間フル回転してくれそうだ。【中日担当 石橋隆雄】







