阪神の2軍新本拠地・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎がオープンして2カ月近くが経つ。足を運ぶたびに、文句のつけようのない施設だと実感する。
青々とした芝生、立派な観客席、甲子園に合わせた色味のフェンスラバーを見ていると「ここで高校野球の試合を見てみたい」という考えが頭をもたげた。ちょうど、この週末から近畿地区で高校野球の春季大会が本格化。阪神の本拠地・兵庫でも県大会が19日からスタートしている。
現在の兵庫大会は明石を中心に、設備が整うほっともっと神戸や姫路が主会場格として機能している。そこに「SGL」が加わることはできないか…。
結論から言うと今年に限っては「NO」だった。関係者に話を聞くと、今年は高校野球に貸すことはないし、大学野球などその他団体が使うことも想定していないという。
阪神にとっては、ビッグプロジェクトの走り出しの1年。まずは阪神だけでシーズンを運用してみて、球団にとって理想的な使い道を探る。将来的にどうするかは、運用を重ねながら検討するということだった。当然と言えば当然だ。
兵庫県高野連はかつて、兵庫大会で甲子園を使用していた。一部の批判的な声に加え、日程調整や使用料の面から、04年を最後に使われなくなった。甲子園が使われることはもうないかもしれないが、SGLも甲子園同様、高校野球はじめ、全カテゴリーの選手に魅力的に映ることだろう。
SGLはグラウンドの向き、サイズ、形状など全て本家に合わせた「模擬・甲子園」として設計されている。阪神側の事情を度外視すると、この魅力的なスタジアムをプロ以外でも生かせないものかと思ってしまうのは確かだ。【遊軍 柏原誠】




